ハトタクとはいったい何ぞや?
まずは写真をご覧ください。

おわかりいただけますか?
もう少し寄ってみましょう。

鳥(おそらく鳩)が窓ガラスに
バシーーーン!とぶつかった跡ですね。
これが魚拓(ギョタク)ならぬ
鳩拓(ハトタク)です!
一見すると、ガラスに白い粉が付着して鳥の形になっているように見えます。
以前、文鳥を飼っていた時に、羽のお手入れをしている姿をよく見かけました。
背中側の尾羽の付け根辺りに油を出すイボ(?)があり、クチバシでチョコチョコっと
油を取っては、丹念に羽つくろいをしていたものです。
羽が水を良く弾くように油を塗っているのですね。
野生の鳥なら尚更、雨に濡れる事を想定してかなり油染みていることでしょう。
そして屋外で生活しているからには、埃をたっぷりと浴びていることでしょう。
つまりガラス上で鳩の形をしている影は油と埃のコラボレーションですね。
さてもう一件。同じ建物のガラスですよ。

前の鳩に比べて少し大きかったのですが、頭の辺りを見ると少しスリムなシルエットです。
何となくこれはカラスのように思えます。
しかし、二羽並んでぶつかるとは、いったいどういう事でしょう??
なかよくおしゃべりでもしていて、うっかりぶつかったのでしょうか。
と、滑稽に思える写真ですが、衝突する鳥にしてみればたまったものではありません。
この場所で鳩やカラスが死んでいたという話も聞かないので、脳しんとうくらいで済んでいてくれる事を願います。
人が多く住む都会では、野生生物もなかなか生き辛いご時世と言えるでしょうが、
ちょっとした公園などで、虫や鳥や野良猫を見かけると、なんともほっこりとした、
優しい気持ちになるのです。
だから、刻々と姿を変えていくこの町の片隅に、少しでも彼らが生きていける場所が残ってくれればいいなあ・・・
と、そんな事を思う今日この頃なのです。
by Yuki