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先日玄関周りを掃除していたら、うまく飛べない1羽のスズメを見つけました。
「どうしたんだろう?」
ちょっと心配になって近づくと、心もとない足取りで逃げていきます。普通なら素早く飛び立つのに、不思議とこちらを見ながら何やら鳴いています。
捕まえるのにそう時間はかかりませんでした。

私の手のひらの中で「ピーピー」と鳴いていますが、どこか調子の悪いところがあるのかよくわかりません。他のスタッフが一時的に空の水槽に新聞紙を敷いてベッドを作ってくれました。水をやっても飲もうとしません。よく見るとまだ小さめです。こどもかな?ひょっとしたらどこかにぶつかって脳震とうでも起こしたかな?しばらくゆっくり休憩が必要なんでしょう。特注の簡易ベッドでおとなしくしておりました。

スズメ2
<ただ今休憩中>

デイサービスのご利用者の方は驚きと珍しさとそしてやさしさでその子スズメを迎えてくれました。
やがて、元気になってきた子スズメに対して、
「もう放してやったほうがいいのでは?」
とのご意見。庭に出ると元気よく飛び立っていきました。

翌日、利用者のご家族のAさんが水仙の家の花壇の植え替えを手伝ってくださっていると、「チュンチュン」と人懐っこいスズメがおったそうな。作業をしているAさんをあたかも父親と思っているかのように近づいてきて、周辺の植え込みを遊び場にして飛び回っていたとのこと。そのスズメと戯れながら、Aさんは暑さも忘れて作業に打ち込んでくださったのでした。スズメの恩返しかな? 

スズメ1
<人が来ても逃げないよ>

次の日、私はその子スズメとまた会いたくなって、植え込み周辺を見にいきました。しかしその姿はありません。元気に飛び立って行ったのならそれでいいかな、いやもう1回来ないかな、と気になっては外に出てあたりを見渡しますが、やはり現れません。

そしてその次の日、一瞬目を疑いましたが、そうそれはあの子スズメです。しかし目を閉じてもう動きません。車に轢かれたか何かにぶつかったのか、変わり果てた姿で倒れていました。
私は言葉を失い、その日はあまり仕事に力が入りませんでした。その亡骸は、元気に遊びまわっていた花壇の中にある水仙の家の大理石を墓標とするように、静かに土の中で眠りました。もう二度とあの姿に対面できないと思うと涙が出てきました。でもきっとあの世で元気に飛び回っているのでしょう。

大きなつづらも小さなつづらもいらないから、もう一度帰っておいで…。

by Tama

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