私事で恐縮ですが、今回は母のことです。
今年5月下旬、父より
「お母ちゃんがベッドの横で座りこんで立たれへんので
見にきてくれへんか?」と電話があり、
車を飛ばして見にいくと、母は足に力が入らず、
へなへなとベッドの横に座りこんでいました。
父から話を聞くと、その日は発熱があり、
昼間、トイレ行こうとして尻もちをつくように転んだ。
お尻のレントゲンを撮ったが骨折はなく日にち薬だと
医師に言われたとのことでした。
しかし母は「お尻が痛い」と何度も繰り返し言ってました。
数日経ってもお尻の痛みが取れず、
改めてCTを撮ったところ仙骨部にひびが入っていることが判明しました。
母は立つことができずベッドに横になったままでした。
父母2人暮らしで心配だったのですが、
父は「自分が面倒みる」と張り切っていました。
しかし次の日から「もう無理や…」、「やっぱり頑張る!」
と日替わりで気持ちが揺れ動き、
結局は近所の療養型の病院に入院することになりました。
病院に父姉と一緒に面会に行ったのですが、
狭い病室に7人の患者が詰め込まれ、
昼間なのにブラインドが下がったままで薄暗く、テレビもなく、
母は食事以外はベッドに横になったままで、ずっと天井を眺めていました。
すぐにお尻に床ずれができ、母がそれを訴えても
最初は何も処置をしてくれなかったそうです。
他の患者のオムツ交換の時もカーテンを開けたままだったし、
患者に対する看護師の言葉づかいも汚いものでした。
こんな病院ばかりではないと思いますが、
「ここにおったら寝たきりになる!」と父姉私、3人ともそう感じました。
結局、1ヵ月かかりましたが別の病院に転院しました。
私が担当している利用者も入院されている方が何人かおられますが、
きっとご家族の気持ちってこういうことなのだろうなと感じました。
自分の身内のことなら尚更ですよね。
また、自分の仕事に置き換えて考えてみると、
ケアマネとしてご本人、ご家族の思いに、
ちゃんと応えることができているだろうか?
人として尊厳を持った対応ができているだろうか?等々、
考えさせられました。
今回は家族の目線で考えることができ、
家族の大変さや思いがよくわかって、いい勉強になりました。

by TORA☆TORA