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ヘルパー Yuki の両親の話です。
高齢ながら、掃除や重い物の買い物をヘルパーさんにお手伝いいただき、
なんとか二人で暮らしております。
とは言うものの、今まで二人でこなせていたことも、
徐々にしんどくなりつつあり
私と妹が、都合のつく限りはお手伝いに行くようにしています。

最近、軽度の認知症と診断された父は、
家からあまり出たがらなくなりました。
糖尿病の合併症で足の動きが悪く、あまり長く歩きたくないようです。
運動不足を懸念して、
母はなるべく外に連れ出すように心がけているそうですが・・・

先日も父と母はいつものように商店街に買い物に出かけました。
商店街に入った途端、父が
「もう歩けん。帰る」
と言い出したそうです。
せっかく商店街まで来たので、なんとかお買い物を済ませたい母は、
商店街入り口近くの店頭にあるベンチに父を座らせ、
待っているようにお願いするものの
「帰る!」と譲らない父。
しかたがないので、
「帰るんやったら気をつけて一人で先に帰って」
となったそうです。

買い物を終えて戻ると、ベンチに父の姿はなく、
『先に帰ったんかな?』と思っていたら、
少し離れた別のお店のベンチに 
ちょこん と父が座っていたそうです。

その話を聞いて、背筋がスーッと寒くなったのは
私だけではありませんでした。
訪問してくださっているヘルパーさんも
「お父さん一人にしたらあか―――ん!」
と大層心配してくださったようです。

さて、この度、母が腸の内視鏡検査を受けることになりました。
鎮静剤を使用するとのことで、転倒の危険があるため、
私が付き添っていき、
父は一人でお留守番という予定を立てていたのですが・・・
上記のことも考え具体的にどうしよう?
ということになりました。
ヘルパーさんが訪問の曜日と時間を変更して、
父のお昼ご飯を準備しましょうかと申し出てくださいました。
メニューはレトルトのカレー。食べてくれるだろうと思われましたが・・・

ここで父の偏屈が勃発。
「わしは他人の作ったもんは食べん!」

『いや、あの、誰が作ってもレトルトカレーはレトルトカレーですが…』
『そもそも、あなた、外食も結構されていませんかね?』
と、突っ込みどころ満載ですが・・・
まあ、ヘルパーさんに余計な手間をかけさせたくないという
気持ちもわかりますけど。

来てもらっても食べないなら申し訳ない・・・
“いくら無駄働きをしても平気”な妹の出番です!
実の娘なら、「他人の作ったもん」というわけでもありませんので・・・
今回のピンチ(?)はこれでなんとかなりそうです。

こうやって、姉妹で実家の手伝いをする度に、
ある利用者さんを思い出します。

内臓疾患と認知症をお持ちのAさん。
独居でしたが、二人の娘さんが毎週必ず訪問され、
食事を用意されたり、通院に付き添われたりして支えておられました。
私達姉妹は実家まで小一時間の距離に住んでいますが、
その娘さん方は、もっと遥かに遠い場所にお住まいでした。

Aさんは一時入院されましたが、
最後は住み慣れたお宅で娘さん達に看取られて旅立たれました。
お二人には、遠距離以外にも
私たち外部の者にはわからないご苦労もあったと思います。

要介護者を抱える家族のあり方は様々で一様には語れませんが、
本当に色々な事を教えていただいたと思います。

私は、『あの方たちを見習いたい… 』そう思っています。

これから先、もっともっと困難なことが起きてくるでしょうが、
萬丈の山も千仞の谷も、
きっと姉妹タッグで乗り切っていけると思います。



by Yuki
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2015.09.18

人生の大先輩

先日、Aさんの満100歳の誕生日会を行ないました。

誕生日当日ということで、
同席の皆さんと朝からにぎやかに過ごされていました。

「えっ100歳?!」
「Aさんお元気やな~!」
と、あちこちから驚きの声が!
(Aさんが日頃どれだけお元気に過ごされているか、
伝わってくるでしょうか…)

誕生日会には、法人内の保育園の子どもたちが
お祝いに駆けつけてくれました。

子どもたちからは保育園で歌っている誕生日の歌と、
一人ひとりが描いてくれた
Aさんの似顔絵が贈られました(^^*)

そのサプライズにはAさんもびっくり!

「描いてくれたの?!ありがとね~.。
みんな抱きしめてあげたいなぁ!」

絵が入った手づくりの黄色い封筒を抱え、
とびきりの笑顔でおっしゃられました。

IMG_5826 修正済み

似顔絵を一枚一枚、嬉しそうにご覧になっているAさんに

「それ、○○ちゃんが描いたやつ~」
「私、封筒の裏にも描いた!」
と、子どもたちもドキドキした表情を見せていました。

100歳のAさんと、5、6歳の子どもたち。
微笑ましく、どこか温かい雰囲気でした。

Aさんにとって100年とは、いったいどんなものなのか。
苦労の中で、嬉しいことも悲しいことも
たくさんあったとおっしゃっていたAさん。
そして、
「あんたはこれからだから、何でも経験しなさいよ~。
後で、それが大事になるから。」
と痛いくらいの力で私の背中を叩いてくださったAさん。

その力に感じるのは、やはり苦労を乗り越えてこられた力でした。
100歳と簡単に言うけれど、その偉大さは計り知れません。
人生の先輩ってすごいなぁ。
苦労された分、
「今は幸せでーす!」
とAさんはよくおっしゃられます。

そんな先輩に教えられながら、
支えられながら生きていける私たちも
とても幸せです!

これからも皆の目標として、
水仙で元気に過ごしていただきたいです(^^)♪

by Izumo

ミヒャエル・エンデの名作『モモ』の本を読み、
名言に感動させられたので
紹介したいと思う。
私のこれからの生活の指針になった。

モモ1

古い円形劇場の廃墟に、
いつの間にか居ついてしまった身元不詳の少女、モモ。
最初、地元の人たちは心配して警察に引き渡そうか、などと考えるが、
そのうちにモモなしでは暮らせぬほど、モモを気に入るようになる。
それは彼女の能力、「あいての話を聞く」ことのためだった。


たとえば、こう考えている人がいたとします。
おれの人生は失敗で、なんの意味もない、
死んだところでこわれたつぼとおんなじだ、
生きていようと死んでしまおうと、どうってちがいはありゃしない。
この人がモモのところに出かけていって、その考えをうちあけたとします。
するとしゃべっているうちに、ふしぎなことに
じぶんがまちがっていたことがわかってくるのです。
いや、おれはおれなんだ、世界じゅうの人間のなかで、
おれという人間はひとりしかいない、
だからおれはおれなりに、この世のなかでたいせつな者なんだ。

こういうふうにモモは人の話が聞けたのです!
                                 (『モモ』より抜粋)


モモという小さな女の子は、特技を持っていた。
どんな人もモモに話を聴いてもらうと気持ちがすっきり。
モモは誰かの相談に乗る時、特に話をするわけでもなく、
ただ大きな目を見開いて話を聴くだけ。
それなのに、相談に来た人はみんな笑顔になって帰っていく。

私もケアマネという業務につき、
どうしても“自分が”“自分が”という気持ちになって、
相手の気持ちを聴くことができなくなってしまっていることがあるように思う。

よい聴き手になるには

「何を聴くのか」
「なぜ聴くのか」
「どのように聴くのか」


私はどうしたらモモのようになれるか?

モモが身につけていたような、ひとの話に聴き入る力、
その秘密は、自分をまったく空にすることにあるのではないか。
モモは、そうやって彼女のなかにはいってくるものが、
良いものか悪いものかと問うことをしない。
聴くことは、聴いた内容に関心を寄せるのではなく、
語ることに関心を向けること。

モモ2

相談援助では、相手の応答をせかしたり、自分の想いを貫いたり、
決めつけたりしてはいけない。
自分のたてた計画どおりに話をするのではなく、
相手のペースのなかに自分の時間を差し出すことを
心がけなければならない。

この本を読み、
私はモモのように人の話を聴けるケアマネになりたいと強く願ったのだ。

by 手品師:ふーみん




2015.09.05

花かげ

ピアノがお好きな85歳の男性Aさん。
「一緒にピアノ弾きにいきましょう」とピアノの前に座り、
本の中から選ばれるのは“花かげ”“月の砂漠”。
伴奏なしで右手だけでどうにかこうにか弾きながら歌う私。
「まあまあ」
「じょうずや」
褒めてくださる優しいAさん。

つい先日Aさんからお好きな歌をお聞きしました。
“花かげ”“花嫁人形”“夕焼小焼”“さくら貝の歌”“月の砂漠”

ハーモニカ演奏会の日のこと。

午後からの演奏会のため、朝、歌詞をお持ちくださった奏者の方に
急には無理かなと思いながらも、
Aさんの好きな曲も演奏していただければとお願いしてみました。

毎月ボランティアで演奏してくださる奏者の方は、
快く受け入れてくださり、楽譜を準備し、
演奏会前にお二人で音あわせをしてくださっていました。

いつものように約10曲を演奏してくださり、
皆さんも歌詞をみながら歌を楽しまれました。

その日の予定の曲が終わりました。

「Aさん、どの曲をお願いしましょうか」
迷わず
「花かげ」
「花嫁人形」
力強くゆっくりかみしめながらこたえられました。

皆さんにも歌詞を感じていただきたくて、
以前Aさんからお聞きしたことを皆さんにお伝えしました。
「Aさんは早くにお姉さんをなくされたそうなんです。
Aさんのお好きな曲です」

   作詞:大村主計  作曲:豊田義一
     
  (一)
  十五夜お月様 一人ぼち
  桜吹雪の 花かげに
  花嫁姿の お姉さま
  俥にゆられて 行きました

  (二)
  十五夜お月様 見てたでしょう
  桜吹雪の 花かげに
  花嫁姿の 姉さまと
  お別れ惜しんで 泣きました

  (三)
  十五夜お月様 一人ぼち
  桜吹雪の 花かげに
  遠いお里の お姉さま
  私は一人に なりました


私はAさんと歌詞を見ながら、
皆さんにも一緒に歌っていただこうと、
歌詞を先読みしていきます。
Aさんの方を見ると、歌われる様子はなく、
歌詞をじっと追っておられます。

その表情には、誰もが知りえない
Aさんの様々な思いが感じとられました。

曲が終わり、
私は、Aさんの背中に手を添えながら、
「いろいろな思いがあるんですね」
と声をかけると、

Aさんの目から一筋の涙が流れました。

私もこみ上げるものがあり、
Aさんの表情を見ておられた周りの方々からも
涙があふれていました。

5曲のリクエストをしていたので、
「次の曲は?」
とお聞きしようかどうしようか、と思っていると、
Aさんの方から、
「この2曲だけでいい」と。

16歳で亡くなられたお姉さんのことを思いながら、
歌詞をかみしめておられたのでしょう。

「お姉さんは優しかったのでしょうね」
「うん」

いつも多くは語られないAさん。

歌にはこれまでの長い人生の中での思い出が
たくさん詰まっていることを、
あらためて感じました。

皆さんそれぞれに、
大切にあたためておられる歌があることでしょう。

これからはその思いを感じながら、
大切に歌をうたっていきたいと思います。

hanakage.png


by Nolilin

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