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私がケアマネジャーの仕事を始めてからずっと担当していた利用者Aさんが、施設に入所された。
私はそれが決まった時、正直なところ、今までのように関わることができなくなるので、淋しい気持ちになった。
しかし、Aさんの身体状況やご家族のことを考えるとやむを得ない選択だった。

私が初めてお会いしたときは90歳代前半で一人暮らし。
ご高齢であってもご自分で家事をされていたが、一人では難しい部分が出てきたため、介護保険サービスを利用されることになった。
その数年後には、大きな手術をされた。一時は在宅生活が難しいかと思われたが、リハビリを頑張られ、在宅へ戻ってこられた。その後も一人暮らしを続けられ、できることはご自分でされてきた。

しかし、この1年は体調を崩されることが多く、介護保険サービスの増加、ご家族の援助が欠かせなくなった。Aさんは住み慣れた自宅で生活を続けることを望んでおられたため、ご家族と私たち支援者はその思いを尊重し、支えてきた。
そして、介護保険制度内だけでは在宅生活を支えきれない現実にも直面した。
私たちは新たな支援にも取り組んだ。
Aさんが私たちを動かしてくださった。

これまでAさんと話してきたことや、一つ一つのできごとが走馬灯のように思いだされる。

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常に相手のことを気遣い、優しい言葉をかけてくださる、笑顔も素敵な方。

そして、人生の大先輩として、いろんなことを教えてくださった。
一番心に響いたことは、“強い意志を持って努力をすればどんな辛いことでも乗り越えられる”ということ。

私はAさんの在宅生活を支える一員になれたことを嬉しく思う。

新しい環境でもAさんらしさを失わずに生活を続けてほしい。

by ひつじがいっぴき

2016.07.23

WEDDING

私事ですが、この度、結婚することになりました。
みなさんに発表すると、
「おめでとう!」
「よかったね!」
とたくさんのお祝いの言葉をいただきました。

手紙をくださる方もいて、料理が苦手な私に、おすすめの料理や調理法など詳しく書いてくださいました。
中には、泣いて喜んでくださる方まで。
「今は晩婚化で、結婚しない人も多いでしょ。だから若い人には、結婚しなさい、と歩いて回りたいくらいなの。本当にうれしい!早く子どもも産みなさいよ」と。

そして、水仙にはたくさんの素敵なご夫婦がいらっしゃいます。
あまりご自身からご主人のことを話さないAさんですが、
「ご主人のこと好きですか?」とお聞きすると、
「好きじゃないと結婚できひんよ!」ととても力強い声でお話しされたことがありました。
“好きだけでは結婚できない”と聞きますが、この言葉を聞いたとき、なんだかんだ気持ちが一番大事なのかも、と思いました。

いつも歩くときには、手をつなぎ、二人で寄り添って歩くご夫婦や、今は亡きご主人のことを思い浮かべながら
「優しかったよ」
「かっこよかったよ」
といくつになってもご主人を想う気持ちは変わらないみなさん。

理想の夫婦像を描きながら、私もこんな素敵な夫婦になりたいなー
と思う今日この頃です。

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by Kara

先日玄関周りを掃除していたら、うまく飛べない1羽のスズメを見つけました。
「どうしたんだろう?」
ちょっと心配になって近づくと、心もとない足取りで逃げていきます。普通なら素早く飛び立つのに、不思議とこちらを見ながら何やら鳴いています。
捕まえるのにそう時間はかかりませんでした。

私の手のひらの中で「ピーピー」と鳴いていますが、どこか調子の悪いところがあるのかよくわかりません。他のスタッフが一時的に空の水槽に新聞紙を敷いてベッドを作ってくれました。水をやっても飲もうとしません。よく見るとまだ小さめです。こどもかな?ひょっとしたらどこかにぶつかって脳震とうでも起こしたかな?しばらくゆっくり休憩が必要なんでしょう。特注の簡易ベッドでおとなしくしておりました。

スズメ2
<ただ今休憩中>

デイサービスのご利用者の方は驚きと珍しさとそしてやさしさでその子スズメを迎えてくれました。
やがて、元気になってきた子スズメに対して、
「もう放してやったほうがいいのでは?」
とのご意見。庭に出ると元気よく飛び立っていきました。

翌日、利用者のご家族のAさんが水仙の家の花壇の植え替えを手伝ってくださっていると、「チュンチュン」と人懐っこいスズメがおったそうな。作業をしているAさんをあたかも父親と思っているかのように近づいてきて、周辺の植え込みを遊び場にして飛び回っていたとのこと。そのスズメと戯れながら、Aさんは暑さも忘れて作業に打ち込んでくださったのでした。スズメの恩返しかな? 

スズメ1
<人が来ても逃げないよ>

次の日、私はその子スズメとまた会いたくなって、植え込み周辺を見にいきました。しかしその姿はありません。元気に飛び立って行ったのならそれでいいかな、いやもう1回来ないかな、と気になっては外に出てあたりを見渡しますが、やはり現れません。

そしてその次の日、一瞬目を疑いましたが、そうそれはあの子スズメです。しかし目を閉じてもう動きません。車に轢かれたか何かにぶつかったのか、変わり果てた姿で倒れていました。
私は言葉を失い、その日はあまり仕事に力が入りませんでした。その亡骸は、元気に遊びまわっていた花壇の中にある水仙の家の大理石を墓標とするように、静かに土の中で眠りました。もう二度とあの姿に対面できないと思うと涙が出てきました。でもきっとあの世で元気に飛び回っているのでしょう。

大きなつづらも小さなつづらもいらないから、もう一度帰っておいで…。

by Tama

2016.07.09

ビックリポン

私は4月から水仙の家に異動になりました。
私は高齢者の施設に来るのが初めてで、どのような人たちが来られているのか、どう関係性を持ったらいいのか不安の中でのスタートでした。
高齢者の施設に来て一番驚くことは、年齢よりも行動、お話がしっかりしていることです。

皆さん元気に体を動かされている姿は、私のイメージしていた高齢者とは違い
ビックリポンです。

その中でもAさんは私が感心するおひとりです。
90歳代後半の男性で足腰がしっかりしていて、話の内容もよく分かり元気良くお話をしてくださいます。
軍隊に行った経験があるそうでその時のことをよく話されます。
会社を退職後、全国の山を奥様(奥様も当施設を利用されています)と一緒に登られたそうです。
私もハイキング好きで近くの山を登るので、お話を聞かせていただくのを楽しみにしています。

ふきだし    
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「雨の日に前が見えなくなったらどうするのですか」
と尋ねると
「高い山は木が生えないので雨宿りは出来ないけど、濡れながら霧がなくなるまで待つ、道に迷ったら遭難する」
と教えていただきました。
また将棋や囲碁、麻雀を楽しんでおられます。
ボランティアさんも「いつもAさんは強い」と感心されています。

私も90歳代になったらAさんのように元気にいろいろなことを楽しみながら生活できたらいいなと思います。
日々体を鍛え、節制をしていろいろなことに興味を持つ生活をしていかないとできないなと、Aさんと接して感じました。
    
by シャトル・ゴッホ

2016.07.01

元気の素は?

私がケアマネジャーとして関わらせていただいているAさんは、この7月で89歳になる女性。
水仙の家のデイサービスとヘルパーを利用されている。
デイではご自分から積極的に話される方ではないが、他の利用者のご様子をじっくりと観察したり、利用者とスタッフの話をしっかりと聞いたりされている。

月に1回、ケアマネとしてAさんのご自宅に伺った時には、デイサービスでご自身が見聞きしたことをいろいろと話してくださるのだが、「ほんまに、よう知ってはるなぁ」と感心するぐらい、様々な情報がAさんの中には入っており、しかも出し入れが自由なのである。

時には、デイのスタッフが気づいていないようなことまでもAさんから聞くことがあり、その情報収集力と記憶力に尊敬のまなざしを向けるばかり。

Aさんは筆まめでもあり、スタッフによくお手紙をくださる。
便箋に縦書きの文字、旧仮名遣いなのが、国文科にいた私にはどこか懐かしく、しっくりとくる。

6月の末、いつものようにAさんを訪ねた時のこと。

数日前に、スタッフBの結婚報告を聞いたばかりのAさん。
「あまりに嬉しくて、体温が5分上がりました!」
「スタッフのBさんに、料理のコツの手紙を書くつもり」
とおっしゃりながら、Aさんの掴んでいるご主人情報を教えて下さる。なかには私の知らないことがらも含まれており、感心することしきり。
他にも、
「デイのスタッフがフラダンスを踊ってくれた。座ったままでもできるのであれば、私もやってみたい」
「〇〇という入所施設のショートステイにCさんもDさんも行っているらしいが、〇〇とはどんなところか?一度、見学に行ってみたい」
などなど…。
Aさんの関心と意欲は尽きるところを知らない。

何よりも、
「今が楽しい、もっといろいろなことを知りたい、見たい、聞きたい、やってみたい」
というAさんの気持ちがキラキラと輝いている

翌日、スタッフBは便箋5枚のお手紙をいただいたと喜んでいた。
私が90歳前になった時、きっとこんな元気はないだろうな…。

Aさん、人生の先輩として心から敬服します。
いつまでもお元気でいらしてください。

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by Tam

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